•  マッキー

6. "KELLTY" のフレームパック

ここ何年も遠出の釣りに荷物を担いでいったことがない。宿泊所や空港止めであらかじめ送ってしまうからだ。重い荷物をもたないでいいのだから楽なんだが、気になることもある。釣り道具は先に現地に飛んでるから、こっちは『じゃあいってくる』なんてぶらッと出かけるから緊張感もない。前の晩まであれこれチェックしてパックしたバッグを、アラヨッって担いで出かけるときの、あの気持ちがないのです。興奮してるような、嬉しいのになんか意味なく心配があるような、あの妙な気持ちがないのです。

 こんなことに気がついたのは、倉庫を整理していて"KELTY"のフレームパックが出てきたからです。懐かしかった。1960年代後半、この"KELTY"のパックにマリワナ、ビーフジャーキ、オレンジをつめ"REDWING"の7インチワークブーツ、そしてブルージンの上下なんて、いま思うに気持ち悪いくらいギンギンに決めて、メキシコ中のマヤ遺跡を歩き回ってたことが、あれこれ頭のなかにあふれでてきた。見たり聞いたり食べたり、どの町や村にも刺激があった。楽しい旅だった。

 それにくらべ、最近の釣行はマンネリ化してるようだし、道具についてもこだわらなくなっている。あのワクワクする釣はどこに行っちゃったんだろう。多分、分かったようなこと言ってないで楽しい要素をいっぱいさがせばいいのではないだろうか。メキシコでのようなメチャクチャな旅はできないけれど。

 今年は、荷物は送らないでこの"KELTY"を担いで釣りにいこう、それだけでもすこしは変化があるはずだ。

パッキングをしながら、一投目のフライはなにをなげようか、ティペットは1X 細くしよう、たまにはニンフでも、フエルトは張り替えたし、赤いベースボールキャップにグリーンのフリースを組み合わせよう、なあ~んて考えて、昔のようにあしたは釣りだぞって眠れなかったりできないモンだろうか。まあ、できないまでも多少は違ってくることに期待をしよう。

 いま愉しみな釣行が二つきまっている。四国の川と沖縄の海です。

 四国は3年前、橘利器さん(この人は北海道は弟子屈にある宿のオーナー、釣り人専用ではないが釣り人にとって居心地がいい)に誘われてからすっかり惚れ込んでしまった。水は澄み、岩が多く変化にとんだ流れ、個性的な川がおおく文句無し。そして段々畑、古い街道ぞいの町並み、魚がうまく、酒もよし、当然美しいアマゴちゃんのサービスつき。それに、今年は岩と水の撮影に時間をかけることになるはずだ。何故かというと、いままで撮りためてコンピューターに入れてあった岩と水の写真をミスして消去してしまったので、またゼロから撮り直しなわけ。釣りは半分になるけれどもかえって充実できるとおもう。

 沖縄は3年前からのシーカヤックでキャンプをしながらの離島巡りですが、これも半分釣が入ります。珊瑚礁での立ちこみ、岩礁帯から、そしてシーカヤックからのハ-リングなどです。とくに今年は、前のコラム(NO5)に書いたハ-リング用のロッドが試せるので愉しみがひとつ増えてます。釣り上げた魚は刺身になります、そして泡盛があります。

 (この釣行のため、4月6日~10日と4月14日~19日は店を休みます)

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