•  マッキー

21.気持ち良かった

雨が強く、風も吹き出した。濁りを逃れて西別川に決め上流に入る。雨も上がり晴れてきた。この川はいつ見ても、美しい、ジンクリアーの水、川幅一面に梅花藻で川が緑色に輝いている、仲間は下流に行くというのでぼくは入渓点をじっくり釣ることにした。岸辺に立ったときにいくつかのライズを見ていたからだ。#16のアダムスを結び、目の前のライズから釣りはじめた。20cm前後の光ったヤマメ、アメマス、イワナ、ニジマス、オショロコマなど五目釣りだ。

こうなると生意気で釣れすぎるのがつまらなく、さらにサイズも不満がでてくる。川の真ん中、流れに沿って揺れている梅花藻の上に正座して座り込み先ほどから気になっている向こう岸の突き出ている枝の下のライズを観察する。やはり少し大きな魚のようだ。右の枝、手前の沈木、上からかぶっている枝、ライズの少し上にフライを置くには枝が邪魔で気になる。フライを新しいアダムスに変えて真横に立つ。サイドキャストでオーバーキャスト気味に投げ竿を引いて、ラインを直角に曲げフライを落とす。一投でポイントに入れなければならない。まして木などにかけたらアウトである。このちょっとした緊張感がたまらない。40cm弱のスレンダーで色っぽいイワナ!

ひれの白ふちがくっきりと光る、こいつは僕にとって戸蔦別や札内の大きなニジマスいも匹敵する気持ちよさだ。写真を撮ろうと流れに揺れる梅花藻の上に置き眺めていると梅花藻が割れ尾びれをひねって消えていった。満足だ。


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