•  マッキー

13. このフライはゼッタイです。

 「パイロットフライ」はなにを使いますかと、ときどき聴かれることがあります。

 僕はたいして水性昆虫に詳しくないから、どうしても当てずっぽうというか感に頼ることがおおいのですが、それでも渓流でさいしょに結ぶフライはアダムスかカでィスがおおくなります。それもシーズンのはやい時期はアダムスになりますが、シーズンを通してみるとカディスの出番がやはりおおくなるから、これが僕にとってパイロットフライになるのかもしれません。

 しかしこれもフィールドによって違ってくるのは当然であって、モンカゲロウのハッチの頃は早かろうがおそかろうがとりあえずモンカゲロウが浮かぶことになるし、また大川でとなるとマドラーミノウやスティムレーターの大きいのが登場して,流心をバサバサはねまわる。湖だってドライやストリーマーを使うし。雨や風が吹けばアントなど陸生昆虫になる。いずれもこれだって決まってるわけではないですから曖昧なものです。こうなると、パイロットフライなるものがはたしてあるのかと考えてしまいますね。

 それにしてもフライパターンの種類のおおいのには驚きます。1978年のOrvis Fly Patternsでみると234パターンのうち、ドライ86、ウエット、ニンフが91、さらにRandy StetzerのThe Best One Thousandになるとそのタイトルどうり1000パターンにもなる。1931年のOgden Smiths (london) のカタログでは、ドライとウエットで650パターンにもおよぶ、これなどは74年前になるんだから驚きます。ま,数えたら数万パターンではきかないというんですから驚くというより呆れますね。

 この膨大なパターン見ると、釣り人の執念が感じられますし、より魚を釣るための努力の結果なんですからそれなりの存在価値はあるわけで、そのなかから釣り人は経験や好みに合わせてタイイングするんですね。しかし考えてみるに魚と釣り人の関係は魚のほうが上のような気がします、なにしろ釣るためにこれだけの数のフライでアプローチしてるんだから、しかもオデコがあったりして。楽しみのためですから上も下もないんですが、釣り人としては分かったようなことあれこれ言いにくくなりませんか。と思ったんですが、分からないからこそあれこれ言えるんであって、それが釣りの楽しみのひとつでもあるわけですから・・・。

 僕もよく言いますもん「このフライ、ゼッタイだぜ」なんてね。

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