•  マッキー

10. 加計呂麻島

シュノーケリングとフイッシング。シーカヤックの旅を奄美大島でたのしみました。島の南端”ヤドリ浜にあるトレーラーハウスをベースにして、加計呂麻島周辺での5日間でした。

 奄美の珊瑚礁は沖縄ほど大きくはないですが, 透明度は高く魚の多いのには驚きました。レニ・リーフェンシュタールの写真集 “Wanders Under Water" とはいきませんが,奄美の珊瑚もなかなかで、近くに寄ってディテールを見つめていると不思議な感覚にとらわれます、水の中だからでしょうか。

 釣りの方はシーカヤックが主ですから片手間になりますが、当然トレバリー狙い、潮どうしのいい岬にのってガンガンと投げたんですが駄目でした。釣れたのは、メーターオーバーの”ヤガラ”で、外道だからとリリースしたんですがこれは失敗でした。くちばしが全長の三分の一もあるこの魚はちょっとグロテスクだけど、刺身にするとあっさりとしてうまいんだからキープすべきでした。ところが次の日,加計呂麻の宿の親父さんが,このリリースした”ヤガラ”を酒の肴にって持ってきたんです。聞いてみたらおなじところで釣ったんですが、偶然とはいえ驚きました、フックをはずしたときについた、口と目の上の傷がおなじだったんです。どうしても我々に食べられたかったんですねこいつは。さっそく三枚に下ろしましたが,これがイモ焼酎と合うこと合うこと 。

 帰ってきて魚河岸の旦那に”ヤガラ”のことを聞いたら、キロ4~5千円する時もあるそうで、アジ、イワシ,サンマ,などとおなじで、いまや高級魚になってるようです。最近は養殖がさかんだからなのか、鯛などは安い魚に成り下がってしまったようで、あの腐っても鯛はどこにいっちまったんでしょうか。

 奄美大島でのもう一つの目的,田中一村美術館。とはいっても,この画家についての知識は多くはありません、むかしNHKの”日曜美術館”で田中一村の奄美での作品を見て心ひかれたからです。2年前に美術館が出来たと知って、オリジナルを見たいと思ってました。特に奄美での作品は、静かで力強い構成、ときにデザイン的な画面、どこをとっても手を抜いたところがなく、期待どうりでした。

 前々前号(7号)に書いた凧で釣る話、資料が見つかりました。大島襄二編著『魚と人と海』漁撈文化を考える 放送ライブラリー11 日本放送出版協会 この本によりますと、ソロモン諸島マライタ島の北東部ラウという漁撈民は、サゴヤシの葉で作った凧をあげ,凧から糸を水面にたらし、その先にクモの巣を丸めたものを餌として和名でダツという魚をとります。南東貿易風の吹く6~10月にカヌーの上から行われ,ファファレハオラーという釣漁だそうです。クモの巣でヤマメが釣りたーい。

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